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2008年5月29日 (木)

スリランカ探訪〔3〕

アーユボワン(今日は)happy01
今回はスリランカの交通事情をお伝えします。

1.交通事情rvcar
 スリランカは日本と同じ左側通行で、大部分の道路は舗装されているが穴ぼこだらけで長距離を走ると大変疲れる。高速道路はまだ無く、国道もほんの一部を除いてはほぼ状況が同じ。
初日目、道路脇を歩いて一番驚いたのが、この道路を多くのドライバーがクラクションを鳴らしながら追い越しを掛けて先を急いでいることである。
 

 地元のドライバーが「スリランカではクラクションがないと走れない」と言っていたが、まさにそのとおりで、後で、いやというほど"あっ"という場面に出くわした。
これは、バスでも例外ではない。特にTATAマークを付けた茶色のバス(これは国営のバスらしいが)は凶暴で、対向車が来ていても、少しでも距離があるとクラクションを鳴らしながら強引に反対車線に飛び出し、追い越しを掛けるのである。なんとも恐ろしい走り方をする。日本でこのような運転をしたら一発で運転士は首になるであろう。buscoldsweats01
しかも、混んでいるときは、乗降用のドアを開けっ放しでこのような運転をしているのだから、最初はとても信じられなかった。現地では、これが当たり前だから何の苦情も出ないらしい。
 このような状況で運転されている道路を、バス、トラックだけでなく乗用車や三輪車、バイク、自転車、人、犬carouselpony、さらに地方では牛capricornusまでが一緒に利用するものだから、事故が起こらない方が不思議である。最近は、交通事故が増加していて社会的にも問題になっていると言っていたが、私から見れば当然だと言いたい。impact
 

 スリランカの庶民の足はなんといってもバスであるが、自由に移動できるものでは3輪タクシーとバイクが最も一般的だ。3輪タクシーはスリーウィラー(タイの有名なトゥクトゥクとは異なる)と呼ばれていて、詳しくは分からないが、どうもインドのヴァジャージ製らしい。古いのは2ストロークで白い煙を吐きながら走っているが、新しいタイプは4ストロークのエンジンが付いていて静かである。dashdash
     スリーウィラー ( ドアは無く、 料金メーターも無い )

Rimg1051 Rimg1052

 

 このスリーウィラーは、市街地はもちろん、地方でも観光地でも、ジャングルのような山の中でも必ず見かける。バスは1区間5ルピー(日本円で約5円)程度とかなり庶民的な料金であるが、スリーウィラーは1km当たりで約30ルピー(30円)と庶民の足にしては少々割高である。
 しかし、これには裏があり、料金メーターが無いため交渉次第では安くなる場合もある。さらに、これには何人乗ってもよいのだ。後部座席のスペースからすると大人2人ぐらいだが、走っているのを見ると大人2人に子供が3人、あるいは大人が3人と乗れるだけ乗って走っている。これだと1人当たりにするとバスに比べてそれほど高くなく、要求した場所に自由にいける。庶民にとっては大変便利な乗り物だ。
コロンボのような都市では1km50ルピーが相場と聞いた。今回は乗る機会が無かったので、次回行ったときはぜひ乗ってみたい。cat
 

 もう一つの代表はバイクbicycleである。かなりの数のバイクが道路を走っている。Rimg1091_2
バイクはHONDA(インド製らしい)が良く目に付くが、分からないメーカーのバイクも結構走っている。これは、後で聞いたことだが、インドのヴァジャージとかTVSというメーカーのものらしい。

スリランカの白バイ(日本のスズキ450cc)

 

 排気量は80ccから大きいもので200ccクラスが主である。これに、大人2人は当たり前、さらに子供を1人、極端な場合3人乗せて計5人乗りで走っているのを時々見かけることがある。
まるで、曲乗りでもしているように。
 これは、国の事情もありヘルメットさえかぶっていれば警察も大目に見ているとの事。このため、ヘルメットの着用率はかなり高い。
スリランカのドライバーはやたらクラクションを鳴らしながら、我先を争って走るが、最初は国民性から来るものだと思っていた。しかし、現地の人と接する機会が多くなるに従い、こRimg1044_2 れはどうも違うのではないかという気がしてきた。

日本製のマーチ(エアコン付きはかなり上流階級でないと持てない)

 

現地の人は何となくおっとりしているし、せかせかした行動をとるものが目に付かない。このギャップを非常に不思議に思っていた。
ある時、スプートニクで日本語を教えている佐川氏と話していてふと思ったのであるが、この悪しき習慣はどうもインドからスリーウィラー(インドではオートリクシャと呼ばれている)と一緒に輸入されたのではないかという気がした。
 インドを北から南まで旅行した経験を持つ佐川氏は、インドの交通事情、町の状況、旅行者に対する店の者の対応などを話してくれたが、この内容から判断して、どうも、車の運転もインドを真似たような節がある。それが今のような運転スタイルを作ってしまったのではないかと私は推測している。
あ~カナガートゥイ(あ~悲しい)

2.スリランカの整備士
 スリランカには自家用車に対する車検や定期点検の制度は無く、毎年税金(自動車税)を納めるだけでよいらしい。
 ただし、営業車(バス、トラック、スリーウイラー等)には車検があるそうだが、詳細は分からない。

 個人が経営する整備工場 (正月休みのため、車は入っていない)    
Rimg1237 Rimg1238

 したがって、自動車の整備はもっぱら故障整備が中心で、点検整備は上流階級で乗用車を持っている人が行う程度だからかなり少ないそうだ。
前述したように道路の状況は良くないので、特に足回りのトラブルが多く発生するとのこと。

今回調べた限りでは、スリランカの整備士制度は次のようになっていた。

(1)高度な整備技術を修得した技術者(修了したものは整備士ではなくエンジニアと呼ばれる)
   ①German Tech 修了者  ドイツ政府が援助しているトレーニング センター
                      4年制で本国と同レベルの技術を修得する
 
    ②Japan Tech 修了者   日本政府が援助しているトレーニング センター
                      3年制(詳細不明)

(2)国の職業訓練所の修了者
   全国の主な都市に1校あり2年課程の訓練所である。
   修了して数ヶ月のインターンを経験すると整備士の資格が与えられる

(3)ディラーや専業工場で実務経験を積み、試験に合格したもの。

 実務経験により、ある一定のレベルに達すと実技試験を受け、合格すると証明書が発行され、それを国(県の)機関に申請すると整備士の資格が与えられる。

 資格を得た者は、毎年国に登録料を納めなければならない。
 整備士は警察官と同じぐらいの給料が取れ、中級レベルの収入になる。
最近では、職業訓練所でもOBD-Ⅱを授業にとり入れているとのことであるが、どの程度の内容を行っているかは不明。
 これらの情報は、訓練所の先生より聞いたものなので曖昧な点も多い。今度、機会があったら詳しく調べたいと思っている。

アーエッ ハム エム
                             by TERASAKI

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2008年5月21日 (水)

スリランカ探訪〔2〕

アーユボワン(今日は)
今回はボランティア活動の報告です。happy01

 スリランカのスプートニク インターナショナル(本部)で行っている、「日本人が先生」というプログラムの一環で、次の2つの活動をした。

プログラム1
エンジンの仕組みと構造 (2日間、半日単位)car
【高校生を対象】
 教材:富士重工製のロビンエンジン(EY15D)6台
 ①エンジンの構造と作動に関する講義
 ②エンジン分解と組み付け
 ③始動と調整

プログラム2
ゴム動力飛行機作成 (1日、半日単位)airplane
【小学生高学年を対象】
 教材:ゴム動力の飛行機作成(日本製 小学生用教材)
 ①なぜ飛行機は飛ぶのか?
 ②模型飛行機作成

実施結果
プログラム1日目(エンジン実習)
(1)午前の部
 現地の高校生を対象に組んだプログラムだが、いざ、ふたを開けてみたら、実際に来たのは何と公立の職業訓練所に在籍する学生(18歳以上)で、午前中が1年生、午後が2年生と、すでにエンジンや自動車に関して基礎的な勉強の済んでいる学生達ではないか。coldsweats01
 このため、用意したテキストを見せたところ、あまり基礎的な内容のものであったため、引率の先生がかなり不満をもらし、クレームをつけてきた。
 しかし、今さら言われても、こちらはエンジンの事について何も知らない高校生と思って作ったテキストであるからしょうがない。angry
まあ、ゴネても仕方ないので始めることにした。
 
プロジェクタを使った講義風景Rimg1067_2 Rimg1070_2

 

内容を少し変えて、講義では日本の整備業界の現状や東京工科専門学校のこと、整備に使用されている機器などについて具体的な説明を盛り込んで進めたところ、彼らはかなり新鮮味を感じたらしく結構真剣に聞いていた。
 さらに作業に入り、エンジンの分解そして組み付けに入るとさらに盛り上がり、最後にエンジンが掛かったときは皆が大喜びでした。happy01
 というのも、訓練所で行う実習は、始動できる教材が大変少なく、最後にエンジンを始動して結果を確認するというのは稀らしいから。

Rimg0944 Rimg0947

(2)午後の部
 午後のグループは訓練所の2年生なので、その作業レベルはかなり高ものだった。
 違う点は、外した部品の整理の仕方、ボルトを外したときの長さの確認という基礎的なことがしっかり身についていた。午前の学生に比べるとはるかに基礎レベルが違う。私も少々びっくりした。
日本の専門学校生よりむしろしっかりしている印象を受けた。
 これは後で思ったが、多分、日本の先生に一泡吹かせようということで、最も優秀な者ばかり集めてきたのではないかという気がした。

ア~マハンシイ(あ~疲れた)

Rimg0948 Rimg0946

サマンサちゃんも飛び入り参加

プログラム2日目(模型飛行機製作)
 このプログラムは、小学生を対象に(中には高校生ぐらいの女の子も混じっていたが)ゴム動力飛行機(日本製のもの)を午前の部と午後の部に分けて製作した。
 スリランカの子供は、このような飛行機を見るのは初めてで、最初は何を作っているのか分からない状態で進んだが、それでも、ある程度形がついてくると熱中し始めて、休憩もろくに取らず我先に完成を目指して頑張った。
 午前の部は思ったより時間がかかり、最後のテスト飛行の時間が予定より少なくなってしまったので、思うように飛ばすことが出来ず少々残念であった。Rimg0941

Rimg0940

皆一生懸命作っている

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 この反省から午後のグループは説明を短くし、製作とテスト飛行の時間を多めにとることにしたので、実際に自分が造ったものが空を飛ぶという不思議な体験に十分時間を使うことが出来たので皆満足したようだった。
 残念なのは、飛ばし方を教えてもよく理解できない子供が多かったので、もう少し具体的に教えればよかったことだった。

サマーワンナ(ごめんなさい)despair

プログラム3日目(エンジン実習2)
 この日の対象は訓練所の学生から一般の人等、色々な人が集まった。中には銀行員なども居てかなりにぎやかであった。
 初回同様、エンジンの基礎説明から分解手順を説明し、実際の作業に入った。今回のグループは初回に比べるとあまり作業レベルが高くなく、テキスト内容も丁度よかった。
 最後にエンジンが始動したときには例に漏れず皆感動ものであった。
また、最後の質疑応答では、スリランカでも芽生え始めたモータースポーツへの関心(主にまだダートレースが中心とか)、日本への留学に対する関心の高さ等には驚かされた。

結局、終わってみれば結構有意義だったじゃないかdelicious

アーエッ ハムエム(ではまた)

次回に続く                             by TERASAKI

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2008年5月14日 (水)

スリランカ探訪〔1〕

4月からエンジンメンテナンス科の名誉会長になった寺崎ですwink

 今回、スリランカでのボランティアを目的に(観光旅行も入っているが)、スリランカに8日間、モルディブに4日間の計13日(1機中泊)の旅程を組、何とか目的を達成して帰って来れました。school
 通常の人は旅行に行くときは、先方の情報をよく収集した上で行くものであるが、恥ずかしながら、私はそれらを一切せず出発してしまった。
そのせいかは知らないが、行く前からトラブルを起こし、一時は半ばあきらめかけたこともあった。coldsweats01
 まず、パスポートの有効期限に始まり、出発時の飛行機トラブル、ボランティア対象者の手違い、スリランカからモルディブへ渡航するとき再度飛行機トラブルと、トラブルが盛りだくさんであった。しかし、それは今思うと楽しい思い出にもなっている。
 最後は度胸もつき、多少のことでは平然としていられるようになったのは大きな収穫である。 airplane

Ⅰ.スリランカ(SRILANKA)Map_2
 正式には「スリランカ民主社会主義共和国」といい、国土面積は北海道の80%程度の小さな島国である。ちなみに、"スリ"とは光り輝く、"ランカ"は島で、「光り輝く島」という意味のことらしい。

どこが光り輝いているか分からなかったが。

 我々(たった2人)は日本を4月12日13:20に発つ筈であったが、何とエンジンのオイル漏れで、部品を交換するということで約4時間も遅れて出発した。現地には18:50に着く予定(日本と時差は-3時間半)が22:50近くなった。入国審査を済ましてロビーに出たころは24時近くの深夜だった。それでも、迎えの人が居てくれたのは地獄に仏である。

1.スリランカの正月
 空港から外に出ると、市街は深夜にもかかわらず大勢の人でにぎわっており、何か異様な感じがした。それもそのはず、これは後で分かったことであるが、スリランカは丁度正月を迎えようとしていたところで、4月13日が大晦日、13日?が新年(正月)とのこと。
 

 我々日本人からすると、4月に正月が来て新年を迎えるというのは実感できない。やっぱり正月は寒く1月1日に初日の出を拝んで新年を迎えるというのが日本人の感覚だ。
さらに不思議だったのは、新年を迎えるのが午前0時ではないということである。

 正確には忘れたが確か午後1時29分だったような気がする。これは、テレビ、ラジオ等で新年を迎える時間を一斉に放送しており、それに合わせて新年を祝うわけである。これが、またすごい。新年の時報に合わせて、そこら中で一斉に爆竹が鳴り響くが、この爆竹の音が半端ではない。丁度 爆弾テロと間違うぐらいすごいのである。Rimg1110

                正月の伝統料理

 日本でも地方に行くと、稲穂を鳥から守るためにカーバイトを使って大砲の号砲みたいなドカーンという音を聞くことがあるが、丁度これに匹敵するような大きな音がそこら中で鳴り響くわけである。 

 近くでこれが鳴ると本当に心臓に悪い。
 

 スリランカの正月が日本と大きくずれているのは、採用している暦(太陰暦)と気候せいのようだ。
 スリランカ、ネパール、インド、タイなどの熱帯モンスーン気候の地域では、雨季に入るのが4月、5月頃なので、灌漑施設のないところではモンスーンの到来と共に農作業を始めるので、これを1年の初めとして新年を祝うようになったらしい。P1010127

また、なぜ4月13日の午後という中途半端な時間に設定されたかというと、これは スリランカの大部分を占めるシンハラ人(約73%)とタミル人(18%)の共通した行事で、4月に太陽の位置が魚座から牡羊座に移る時に新年を迎えるという、昔からのしきたりによるもの。

 右はイギリスからボランティアに来ていたサマンサちゃん

 したがって、毎年新年は4月13日か14日になり、その年によって新年を迎える時間が変化する。

何とも、ややっこしい国だ。      

2.ボランティア活動
 今回、スリランカへ行った最大の目的はボランティア活動である。
スリランカに本部を持つNGO法人スプートニク インターナショナル(SPUTNIK INTERNATIONAL)が毎年実施している「日本人が先生」というプログラムの一環で、エンジンの仕組みや構造、分解・組付けについて講義する、というのが主な目的であった。

 発端となったのは、東京工科専門学校中野校:自動車整備科)からエンジン入れ替えのため不要となったロビンエンジン6台を寄付してもらったことにより案が具体化し、これを現地に送って実現したわけである。 

Rimg1077

スプートニク インターナショナルの
ホームページ
http://sputnik-international.jp/blog.html
http://srilanka.sputnik-international.jp/?eid=626706

ボランティアの具体的な内容は次回報告

                                      by  TERASAKI

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2008年5月 2日 (金)

闇夜を切り裂くHID!!

GW Enjoyしてますか?子供が保育園と小学校に行ってくれて、ようやく自分の時間が取れた會澤です。楽しい自分の時間に『VW Type2』をHID化しました。shine

HIDとは、『High Intensity Discharge lamp』の略で日本語では高輝度放電ランプと言います。通常のヘッドランプとの違いは電極間の放電を利用しているためフィラメントがなく、電球やハロゲンランプと比べエネルギー効率が良いため消費電力が少なく寿命も長い。

簡単に説明するとハロゲンバルブと比べて明るさ約3倍!寿命約5倍!消費電力1/3カット!というすぐれもの!會澤のVWは1968年式でヘッドライトはシールドビームで暗い・・・今回搭載するユニットは昨年、佐藤先生に頂きましたbleah

Hid_004Hid_005左はシールドビームのままではつかないのでWIPAC社製のハロゲンライトセット。右が佐藤先生より頂いたHIDのユニットです。

Hid_008Hid_009シールドビーム(左)とハロゲンセット(右)の比較です。

Hid_010Hid_011ヘッドライトレシービングからシールドビームを外しました。(左)ついでに錆をワイヤーブラシでゴシゴシ古い車ですから・・・(右)coldsweats01

Hid_013Hid_014サフ吹いて綺麗になりました(左)happy02クロームパーツも磨き装着!(右)shine

Hid_016Hid_017 ドリルで穴開けて配線通してライトAssy装着!

Hid_018Hid_020 昼間でわかりづらいが左が純正シールドビーム、右がHIDです。(左)そして完成!昼間なのに眩しい!shine(右)

Hid_026 闇夜を切り裂くHIDの出来上がり!shineこいつはテンション上がるねup

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